2019年7月


◆◆  新領域創成科学研究科
◆◆◆  メディカル情報生命専攻  市川和樹助教
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7月に入りいよいよ夏本番が近づいてまいりました。今年の梅雨明けは例年より遅いようで、長雨がつづいていますが梅雨の晴れ間には夏を感じる暑さになる日が増えてきたように感じます。キャンパスに向かう道すがらでもセミの声が聞こえる季節になってきました。私が生物情報科学科の学生として実習で柏の葉キャンパスにはじめて訪れたのもセミが鳴き始める頃であったように記憶しています。セミといえば羽化して成虫となった後の寿命が短く儚いものの代名詞のように言われていますが、実際の寿命は通説である1週間よりも長く種によっては成虫になってからも1か月ほど生きることができるようです。最近高校生が独自に行った野外調査でセミの成虫の寿命が俗説よりも長いことを実証したことが話題になりました。あたりまえだと思われていたことに疑問をもち解明に取り組む姿勢は大切なことのように思います。メディカル情報生命専攻に所属して柏の葉キャンパスで研究を行う中で私も指導側に回ることが増えてきたのですが、説明を行うために知識を整理すると自分では理解していると思っていたことから新たな知見を得ることがあり、自分自身にとっても役にたつことがありました。講義のやり方についてはいまだ試行錯誤中なのですが、当然だと思っていることでもまず考えてみる姿勢を忘れずに己自身も成長していきたいと考える日々です。