新領域創成科学研究科・研究科長
三谷啓志先生
1)ご自身が新領域に感じてこられた新領域ゆえの可能性とは、一言で表すとどのようなものでしょうか。
研究科の可能性は、学生を含めた構成メンバーの多様性とその間の繋がりを常に求め続けることにあります。新領域創成科学研究科(The Graduate School of Frontier Sciences)という名前は、新たな課題にチャレンジし続けることを我々に課しています。柏キャンパスという空間を共有することで、従来は混じり合うことがない異分野の研究者が連携を意識し、新しい概念を生み出すことが「学融合」の可能性です。様々な分野でビッグデータを扱うインフラが共通言語となる中で不連続な視点を繋げて世界に発信するハブとしての可能性とも言えます。
2)これからの将来に向けての期待と学生へのメッセージ をお寄せください。
新領域創成科学研究科は、原子から物質、エネルギー、生命、地域・国際社会、地球、宇宙までも対象とし、理論、基礎、応用、社会実装研究が展開する密度の高い研究環境を維持しています。この環境を活かして、自分の領域から離れたトピックスにも興味をもつだけに留まらず、そこから多様な人々と双方向に理解を築くことを楽しめる、好奇心豊かで魅力的な人材として世界に絆を広げていくことを期待しています。
H20~24年創域会会長
篠原祐也先生
1)ご自身が新領域に感じてこられた新領域ゆえの可能性とは、一言で表すとどのようなものでしょうか。
伝統に縛られず新分野へ展開できること
2)これからの将来に向けての期待と学生へのメッセージをお寄せください。
新領域はその名の通り未知の分野を開拓し続けていくことを期待されている、と恩師に以前伝えられました。今後も積極的な新陳代謝や新分野の創出を通して、柏の地に国際的な知の拠点を形成していかれることを祈念しております。学生の皆さんには全力で目の前の課題に取り組みつつ、新領域の学際的な環境を活かして広く深く知識を涵養し、修了後には積極的に未開の領域に飛び込み、国際的に活躍していただきたいと思います。
H25~26年創域会会長
穴澤活郎先生
1)ご自身が新領域に感じてこられた新領域ゆえの可能性とは、一言で表すとどのようなものでしょうか。
温故知新 先人の知恵と経験の上にさまざまな学問領域が融け合い、互いの協力のもとで新たな地平線を目指す場かと思います。
2)これからの将来に向けての期待と学生へのメッセージをお寄せください。
一期生が入学した1999年の新領域には設備も建物もありませんでした。4月に入学試験、5月に授業開始。華々しい開学式どころか、入学式もなく、借り物の教室で各コースばらばらに授業が始まるという、先生方も学生も手探りでのスタートでした。その新領域も、はや二十歳を迎えて、柏に立派な居を構え、最新の設備群が軒を並べるまでになりました。教育研究環境は秀逸です。さらに一体感をもって新たな地平に邁進していかれますよう。
3) 写真「スタートダッシュ」
2017年12月 第三回研究科長杯駅伝大会スタート風景
手前:筆者、スタート合図:三谷研究科長
H27~30年 創域会会長
松浦宏行先生
私が新領域とご縁を持ったのは、工学部4年生の際の指導教員が新領域に所属しておられたからでした。私は3期生でしたので、所謂口コミや先輩からの情報もほとんどなく、よって、何も考えずに新領域に入学しました。結果としては、駒場・本郷・柏という3つの主要キャンパスをすべて巡ることができ、しかも新領域の黎明期を目の当たりにすることができる大変ラッキーな役回りだったように思います。
現在は、柏キャンパスの人口も大変多くなり、キャンパス内外も大変充実した環境が整っています。このような自然と最先端研究が共存する活気溢れるキャンパスが永続し、教職員や学生が一丸となり、その結果として社会の発展に貢献する知見が世の中に発信され続けることを期待しています。
創域会立ち上げ時(2007年) 新領域創成科学研究科長
雨宮慶幸先生
1)ご自身が新領域に感じてこられた新領域ゆえの可能性とは、一言で表すとどのようなものでしょうか。
新領域は、何年たっても新領域(=Frontier)を目指す、失敗を恐れない「永遠の青年のマインド」を持っている研究科。
2)これからの将来に向けての期待と学生へのメッセージをお寄せください。
充実した価値ある人生とはどんな人生でしょうか? 知・情・意のバランスの取れた心を持って、日々の実践を通して、知→真、情→美、意→善を実現していく生活の積み重ね、だと思っています。知(=好奇心・探究心)、情(=感動・感謝する心)、意(=使命感・為に生きる心)を常に心の中に持って、それを原動力にして、目の前の事柄に全身全霊でとり組んでください。夢と希望を持ってチャレンジして下さい!