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♦♦ 社会文化環境学専攻
♦♦♦ 福永真弓 准教授
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ドラえもんの関節
手持ち無沙汰なとき、ついつい余白に落書きをしてしまう癖がある。気がつくと書いてしまっているので、もはや悪癖になりつつあるかもしれない。頭の中にはっきりと思い描けるものでも、自分の手を通すとあら不思議、よくわからないものになることも多々あって楽しい。はっきりしないものはなおさら、試行錯誤で書いてみるからなお楽しい。
なかでも、頭を空っぽにしたいときについつい書いてしまうのが、みんな大好きドラえもんである。あの頭をぐるりと丸く、かわいく書くのは意外に難しく、ミッフィーの黄金比と同じぐらい難易度が高い。ここまで読んで書きたくなったら、さあ、皆さんもご一緒に。ちなみにお絵かき唄もある。
おそらく何人かの方々のドラえもんは、もはやドラえもんではない。よくわからない邪悪さがにじみ出てしまったり、そこはかとなく哀愁が漂ってしまったり、あるいはなんだかのび太くん以上の頼りなさを醸し出す細いドラえもんになってしまったり、いろいろだろう。ちなみにわたしのは、どうやっても潰れたあんぱんのような雰囲気がにじみでるドラえもんになるのだが、まあそれは人気者同士のコラボだと思えば、問題ない。
難易度が上がるのはこれからだ。ぜひ試みて欲しいことがある。
ドラさんの全身を書いて頂きたい。
前回、あまりにも手持ち無沙汰だったわたしはこっそり全身を書いた。だが何かがおかしい。なぜこんなに手足が長く、すでに七つ道具を使った後みたいになっているんだろう。しばらくながめて、はっとした。ひじとひざを描いてしまった・・・! そしてさらにはっとした。あれ、ドラえもん、関節ないのか?
思わず戸棚のガンプラたちをみて、その下のゾイドたちの棚を見る。組み立てたから知っている。もちろん関節はあるとも。ならば、考えられる仮説は二つ。ドラえもんは装甲と外皮が柔らかくて厚く、内側の骨格と関節が見えない仕様になっている。あるいは、ミライなだけに、新素材でスライム金属型ターミネーターのようになっている。どっちなんだろう?個人的には前者推しだが、新領域に潜んでいる専門家達に意見を仰いでみたいものである。