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◇◇ 今月のコラムは環境システム学専攻
◇◇◇ 根津友紀子 特任研究員です
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6月にも入り、研究室も少し落ち着いて来た頃でしょうか?私事の恐縮ですが、うちの娘もこの4月から東大内の保育園から転園し、新しい生活をスタートしました。皆さんは、柏キャンパスの西側にある「どんぐり保育園」をご存知でしょうか?世間では待機児童対策が待ったなしですが、東大には復学・復職を支援するための保育所があります。私もこの制度を利用して自分のタイミングで復職することができました。今となっては笑い話ですが、自宅での検温では37.4℃、「イケる!」と連れていき、保育園で検温したら38.0℃、出勤どころか強制帰宅なんてこともありました。特に0〜2歳までの頃は、体調が急変しやすかったり、食欲に波があったりと心配事が尽きません。その点、保育園は同じ敷地内にあり、何かあれば、ちょっと様子を見に行き、親の顔で安心させたり、実際に自分の目で様子を確認して、病院に連れていくことや、そのまま保育園で様子を看てもらったりすることができました。また、子供の方も段々保育園から帰るのを嫌がるようになり、連れ帰るのに一苦労するほどまでに楽しむ様子からも、預けて仕事をすることへの後ろめたさが少し和らぎました。そんな中、突然大学側からH30年度から保育園の運営会社が変わりますという通知が・・・。保育園の運営会社も数年に一度一般競争入札で決定するということを初めて知りました。勿論、きちんと選定して決定されている訳ですから心配する必要はないのですが、子供が慣れていた先生が居なくなるという環境の変化に親としては不安を覚えずにいられない出来事でした。そして迎えた3月最終日、新しい運営会社に移ってまでどんぐり保育園に残ってくださった保育士が、「柏どんぐり保育園は私たちが守っていきます」と言ってくださったことが忘れられません。結果として市の保育園に入園が決まり転園しましたが、子供がいい先生に恵まれて良かったと思うのと同時に、このようないい環境で保育を受けられたことに改めて感謝しています。