創域会会員 各位
こんにちは、創域会事務局です。 今月のコラムは福永先生による野鳥にまつわるお話です。 私の大好きなヒヨドリは食用にもなるのか… とドキドキしながら画像検索し、後悔しています。
◇ 5月のコラムは
◇◇ 社会文化環境学専攻
◇◇ ◇ 福永真弓准教授です
野鳥とアプリ
流域環境デザインスタジオという演習授業を毎年おこなっている。 昨年までは柏の葉キャンパス周辺の水循環を題材にしていたので、 少し空き時間が出来たときには、キャンパス周辺を歩き回り、 マンホールと側溝をたどったり、 宅地や道路開発が進むエリアで暗渠化する水路をたどったりしてい た。
便利な世の中になったもので、 途中で出会う植物や鳥がなにものかは、 アプリを使えばだいたいわかる。こんぶくろ池で行きあった、 大砲のようなカメラを抱えた野鳥愛好家から教わったのは、 鳥の声を聞かせればなんの鳥かわかる優れものアプリだ。 とはいえ、 狙ったとおりのタイミングで鳥が鳴いてくれるわけではない。 わたしは不器用なので、 声がし始めたらすぐにアプリを瞬時に開くことなどできない。 もたもたしていると、警戒した野鳥は黙り込んだまま、 もしくはとっくに移動してしまい、 聞こえるのは葉ずれの音ばかりとなる。
思案して試すこといろいろ、たどりついたのは「出待ち方式」 である。鳥がいるかもしれない、 来るかもしれないあたりでしゃがみ込む。このとき、 風景に溶け込むべく、無になるのがおすすめだ。 瞑想は野鳥観察にも向いている。 次の日の筋肉痛のことを考えると、中腰ではなく、 いさぎよくお尻を地面につけてしまった方が良い。 体幹を鍛えて鳥を待つ愛好家もいるが、 わたしはその境地にはいたらないなんちゃって鳥好きなので、 そこまではしない。ただし、座り込むときに備えて、 ポケットにゴミ袋は常備している。 地面というものは乾いていそうでも水分を含んでいる。 長く座っているとじわっと水分がしみて悲しいお尻になるので要注 意だ。
良さそうな場所を見つけたら、座り込んでアプリを起動する。 この方法だと意外に野鳥は鳴いてくれる。
最近の驚きはヒヨドリ。シジュウカラかと思いきや、 ヒヨドリだったことがここのところ続き、 意外とバラエティ豊かにさえずっている。 まんべんなく実を食べて種を運び、 花に顔を突っ込んで花粉を運び、 どこでもせっせと植物に奉仕している。 実は日本ではよく見られるけれど、 生息域が日本から東南アジアにかけての比較的狭い範囲ということ もあり、海外の野鳥好きがわざわざ探しに来る鳥でもある。 ちなみに、とても美味しい鳥で、 ミカンを食べたヒヨドリをことさらに狙う強者もいる。 肉の香りが良いのだそうだ。ただし、美味しそう、 と思っていると、不思議なもので、 上手に息を殺していても鳥は現れてくれなくなる。 ささやかな食い気も察知されるらしいので、ご注意を。
ヒヨドリをご存知ない方はこちらへどうぞ
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6月のリレーコラムは国際協力学専攻です。
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新領域創成科学研究科のSNSをご存知ですか?
研究科の様々な活動の紹介、 HPには載らないニュースや日々のほっこりする写真などがご覧に なれます。
新領域広報室
Instagram https://www.instagram.com/ utokyo_gsfs/
Twitter https://twitter.com/utokyo_ gsfs
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東京大学の全学同窓組織、
詳しくはチラシをご覧下さい。
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第29回柏図書館サイエンスカフェのご案内
今回のサイエンスカフェは柏市内で手作り科学館Exedra( エクセドラ)を運営する科学コミュニケーター 、羽村太雅さん(2014年度 複雑理工)をお迎えします。
6月21日柏図書館1 階コミュニティサロンで開催、ライブ配信もあります。
詳しくは添付のポスターをご覧ください。
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1. 新領域創成科学研究科からのニュース
(a) 謎の古生物「タリーモンスター」、 3D形態解析で脊椎動物説に反証
https://www.k.u-tokyo.ac.jp/
(b) 長鎖遺伝子間非翻訳RNAの組織特異的発現の礎となる染色体トポ ロジカルドメイン
(c) 白血病を引き起こすタンパク質の機能の一端を解明~ 新たな治療法の開発に期待
(d) 1ナノメートル半導体量子細線の作製に成功― 量子の熱帯魚パターンが拓く未来のナノテク
(e) フィルム状有機半導体センサーを開発、 水耕栽培液肥の安定的な計測技術を確立 ―液肥を一定濃度に制御した水耕栽培設備で、 レタスの栽培実験に成功―
(g) 橋本 顕一郎准教授、 木村健太助教が令和5年度科学技術分野の文部科学大臣表彰を受賞
2. 新領域関連URL
東京大学柏キャンパス
新領域創成科学研究科
東京大学柏図書館
東大柏キャンパス-TX柏の葉キャンパス駅
シャトルバス運行案内
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