♦♦  海洋技術環境学専攻
♦♦♦   今野義浩 准教授
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私は瀬戸内育ちで、大学進学後は東京で10年過ごし、本州以外で生活したことはなかったのですが、前職に就職したことをきっかけに札幌で8年ほど暮らしました。
本州と北海道とでは環境の違いが大きく、移住当初は驚くこともあったのですが、いつのまにか慣れてしまったのでしょう。新領域に赴任し、いざ本州に戻ってみると、そういえば本州はこうだった!とハッとすることがいくつかあります。
まず道の複雑さ。碁盤の目の街並みの札幌では、道に迷うことはない(座標を覚えておけば良い)のですが、柏では道なりに進んでいても方角が変わって目的地から遠ざかっていることが多々あり、自分の方向音痴さを改めて思い知らされました。
それから冬の寒さ。逆説的ですが、北海道の冬は厳しい分、家屋の断熱性能と暖房設備は完璧で、寒さを感じることはなかったのですが、柏の冬はどうも寒くて、ホットカーペットが今では欠かせなくなりました。
他にも、北海道は花粉や湿気が少なかったり、ゴキ◯リがいなかったりなど、雪の大変さを補って余りある快適さがありました(もっとも雪でさえも、街中が何とも言えない静けさに包まれて良いものです)。
観光地としての北海道の魅力は皆さんの知るところですが、居住地としてもとても素晴らしいところです。
新型コロナの影響で、北海道は困難な状況を強いられていますが、一刻も早く事態が収拾することを心から願っています。
 

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