■■ サステイナビリティ学グローバルリーダー養成大学院プログラム
■■■ グローバルリーダー養成大学院プログラム
■■■■ 小貫元治准教授
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先日新領域各棟では避難訓練がありましたが、皆さんは避難訓練のとき、何を手にもって「避難」していますか?財布などの貴重品は持っていくと思いますが、ギリギリまで仕事を続け、訓練後すぐに元やっていた仕事に戻れるように、PCは立ち上げたままにしたりしていませんか? (火災避難訓練は、それはそれでいいんですけど。)

今から11年余り前の東日本大震災のときも私は環境棟に居ました。揺れがおさまってしばらくすると、階段を降りていく方々が見え始め、「やっぱり建物外へ避難したほうがいいらしい」という話が聞こえてきて、私も建物外へ避難しました。そのとき私が持っていたのはまさに携帯電話だけで、PCはそのまま、財布やかばんも部屋においたままでした。それまでの人生で経験した最大の揺れでしたが、幸い建物は無事そうでしたし、「念のための避難のようだし、いつもの(火災)訓練同様、すぐ戻れるだろう。」と思っていたのだと思います。しかし、余震の中、環境棟前で待機しながら認識したのは、この避難が誰の指示によってなされていて、いつ、誰によって解除されるのかもわからない、ということでした。今でこそ、建物の危険性を診断できる人が安全性を応急確認したのち入館許可がでることを知っていますが、当時は仕組みさえ知らず、かといって財布とPCをおいて帰宅するわけにもいかず、「いっそこっそり裏側から勝手に入ってしまおうか」とやきもきしたのを覚えています。

火災の炎が迫ったり煙に巻かれたりしそうになったら、モノに構うことなくとにかく逃げることが最優先です。しかし地震後の建物外避難などの場合(環境棟の3.11はこのケース)、必要なものはコンパクトに、かつ迅速にまとめ、持って避難する方がよかったのだと思います。(「非常用持ち出し袋はすぐに取り出せるところに置いておきましょう」というくらいです。)結局私は3.11まで、火災のための避難と地震のための避難の区別もきちんとつけられていなかったし、訓練に「訓練のための訓練」として参加するうちに「避難後にはすぐに建物に戻れるもの」という誤った思い込みをもってしまっていたのだろうと思います。。

そんなことを思い出す毎年の避難訓練です。火災一つ地震一つとっても、様々なシナリオが考えられます。是非いろいろ想像してみると良いトレーニングになると思います。

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アッという間に柏キャンパス北側に出来ていて驚いた「東京大学 丸和 柏FUSIONフィールド」のラグビー場。(避難場所には困らない、といったら怒られる?)