■■ 人間環境学専攻
■■■  蜂須賀知理特任講師
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オリンピック・パラリンピック・イヤー

 
 いよいよ、北京にて2022冬季パラリンピックの開会式が開催される。「同一年度内に夏季と冬季両方のオリンピック・パラリンピックが開催される」という稀有な状況の背景を考えると複雑な思いではあるが、今シーズンのトリを飾る祭典の開幕を目前にワクワクとした心持ちがしているのも正直なところである。
 
 昨夏開催された東京オリンピック・パラリンピックの開会式では、子供と一緒にテレビの前に地球儀を持ち出し、選手入場に合わせてクルクルと地球儀を回しては各国に思いを馳せた。なんと世界は広く、なんと自分の知識は狭いものかと愕然としたが、選手の方々のマスク越しの笑顔には心が躍動するのを感じた。
 
 今回の夏季と冬季のオリンピック・パラリンピックでは、新しく大会競技に加わったスポーツ、若い世代が活躍する競技に目を奪われた。中でも、サーフィン、スケートボード、スノーボードには、メダルラッシュも相まって大変興味をひかれた。いずれのスポーツも私自身は体験したことがないのだが、各スポーツの歴史を見てみるとどうやらサーフィンの歴史が最も古いようである。というのも、スケートボードは「ローラー・サーフィン」、スノーボードは「スノー・サーフィン」と呼ばれていた時代があったとのことである。
(参考:一般社団法人 日本サーフィン連盟、公益財団法人 笹川スポーツ財団、一般社団法人 日本スケートボーディング連盟、SK8Boarders、日本スノーボード協会 各HP)
 
 サーフィンの歴史に目を向けると、近代サーフィンの父としてデューク・カハナモク氏の名前を多く見かける。大変失礼ながら、「ハワイのワイキキビーチに立っている銅像」という認識しかなかったのだが、今回調べてみるとなんとデューク・カハナモク氏もオリンピアンであったことが分かった。実に3度のオリンピック出場を果たし、金メダル3つ、銀メダル2つを獲得していたというから驚きである。しかも競泳の自由形でである。自由形の泳法としては、顔を水面から上げた姿勢のまま両腕で水をかく、サーフィンのパドリングのようであったという。
 氏が初のオリンピック出場を果たした1912年から109年、サーフィンがオリンピック追加種目となったこの時代を、天からどのような思いで見守っているのだろう。
 
さて、一日も早く以前のように世界を旅行できる日が訪れることを願いながら、冬季パラリンピック開会式に向けて、地球儀を綺麗に払いておこうと思う。
 
 
蜂須賀先生撮影のハワイの風景です。はやくこんな日常に戻りますように。